ディズニー「ウィッシュ」レビュー!どうしてディズニープリンセスはしゃべり方が同じなの?

2023年12月15日に公開されたディズニー100周年記念映画「ウィッシュ」を、公開翌日に観てきました!

当日は土曜日で、近所のイオンシネマの15:50~の回でしたが、客席の埋まり具合は6割というところでした。

3D吹替・吹替・字幕の3種類があったのでこんなものかな?

ちびっ子もたくさんいましたよ~。

同時上映「ワンス・アポン・ア・スタジオ-100年の思い出-」が素晴らしい

今回はディズニー100周年記念ということで、本編の前に短編映画が上映されています。

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを舞台にディズニーのキャラクターたちが集い、記念写真を撮るという内容。

登場するキャラクターはなんと543キャラクター!

私は何の予備知識もなく行ったので、「自分のお気に入りのキャラクターは出るかな?」とドキドキしながら観ていましたが、543キャラも出ると知っていたらもう少し安心して観ていられたかもしれません。

知らないキャラクターももちろんたくさんいましたよ。

「ウィッシュ」のアーシャもちゃんと登場していました!

アニメのキャラもCGのキャラも一堂に会すので、見応えは抜群です。

緻密な作画のモアナやアーシャと、古き良き時代のプリンセス、白雪姫やシンデレラが同じ画面に登場するのですから夢のよう。

ただ登場キャラが多すぎて、最後の記念写真の場面ではどこに誰がいるかよくわかりませんでした…。

アナがしゃべった驚きはこちら⇩

ディズニー100周年記念ショートムービー「ワンス・アポン・ア・スタジオ」アナの声はキュアスパイシー!

「ウィッシュ」あらすじ

主人公は17歳の少女、アーシャ。

舞台は、どんな願い事も叶うといわれている魔法の国、ロサス王国です。

国民はマグニフィコ王に願いを預け、叶う日を楽しみに日々を過ごしています。

しかし、叶えられる願いはほんのわずか。

ある日アーシャは、王と願いに関する秘密を知ってしまい、行動を起こす…というストーリーです。

起承転結がはっきりしており、クスっと笑えるポイントもあり。

福山雅治さん演じるマグニフィコ王が途中から悪に振り切っていて、「やけに迫力がある…」と思ったら、ディズニー公式に「ディズニー史上最も恐ろしいヴィラン」と書いてありました。

予備知識がなかったもんだから「福山さんの声はいいなあ」と呑気に見ていたらトンデモ王でした。

「ウィッシュ」引っかかり点3つ!

「ウィッシュ」の素晴らしい点は他の方もたくさんレビューしていらっしゃるので、私が「?」と思ったところをレビューしたいと思います!

引っかかりポイント①願いを忘れちゃうの?

王に願いを預けると、預けた人は願いの内容を忘れてしまいます。

国民は「願いが守られている」と思っていますが、王は自身の過去のトラウマから「願いを預かることで、願いに対する不安や悩みがなくなり国民が健やかに過ごせる」と考えています。

つまり、願いを使って国民を支配しようとしているのではなく、本当に国民の願いを預かることがいいことだと思っているのです。

プラス、国民の願いを少しずつ叶えてやることで自分の威厳も保たれる。

win-winです。

後半になって「あれ、願いにはこんな力があるんだ」と気づき悪用しますが、そこまではそれほど悪役ではなかったように見えました。

ただ考えが偏っているだけで。

王曰く「願いを自分で叶える行動力がない者が預けに来る」とのこと。

なるほどなあ…と思いましたが、それにしても、願いを預けたらどんな内容だったか忘れてしまうというのもすごい設定だなあ、と感じました。

斬新ですね。

引っかかりポイント②スターのデザイン

今回ストーリー上で重要な役目を担っているのが、空から舞い降りた願い星、スターです。

魔法の力を持っていて、アーシャを助けたり、物語を引っ掻き回したりする可愛いキャラクターです。

ディズニーで主役の脇にいる人間以外の個性的なキャラクターと言えば、ラプンツェルのパスカルに、アナ雪のオラフ、モアナのヘイヘイとプアなど様々。

主役を助けてくれたり、よき相棒だったり、クスっとさせてくれたりと大切な存在です。

スターも、「いたずら好きで好奇心旺盛」という設定でクスっとさせてくれて、なおかつすごい力を持っている、アーシャの相方として申し分ないキャラクターに違いありません。

でも上映中ずっと思っていました。

「星だな…」

「星のキャラだな…」

そりゃそうです。

星です。

しかし星にただ顔がついていて、可愛いけれどディズニーらしい特徴がない。

はっきり言って、プリキュアに登場してきても違和感ありません。

プリキュアにもサポートしてくれるキャラが毎回出てきますからね。

「スター可愛すぎ!」のようなレビューもよく見ますが、オバサンの見方がひねくれているのかしら。

オラフのような唯一無二の個性が欲しかったなぁ…と思ってしまったのでした。

引っかかりポイント③なんで最近のヒロインはしゃべり方が一緒なの?

アーシャの声を務めているのは、ご存知、元乃木坂46の生田絵梨花さんです。

私は彼女のミュージカルを見に行ったことが何度かありますが、歌は本当にお上手だと思います。

演技の方は、下手ではないですがまだまだ伸びしろがあるかなあ、と思っていました。

ところがアーシャの声の演技はとても素晴らしかった。

これが本当にいくちゃん?と思うくらいでした。

もちろん、歌もすごい!

しかし序盤で「ん?」と思いました。

アナのしゃべり方と似てる……。

もちろん声も違いますし別人なのですが、セリフ回しといいますか。

眉をひそめた笑顔で失敗を取り繕うような場面、と言ったらわかっていただけるでしょうか。

顕著なのがアナで、神田沙也加さんのコミカルで愛らしい言い回しが、アナのキャラを非常に立てていたと思います。

神田沙也加さんのアナは本当に素敵でした。

しかしウィッシュのアーシャも、そのあたり非常に似ています。台本がそうなのでしょうか。

考えてみると、ラプンツェル、アナ、モアナ、ミゲル、アーシャ、みんな眉をひそめて笑います。

ズートピアのジュディはそうでもないですが、ニックは眉をひそめて笑っていますね。

ディズニー映画と一口に言っても、以下のようにいろいろ種類があります。

  • ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作の実写映画…「アリス・イン・ワンダーランド」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「マレフィセント」など
  • ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品…「白雪姫」「シンデレラ」「美女と野獣」「アラジン」「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「モアナと伝説の海」「ウィッシュ」など
  • 他社製作アニメーション…「Disney’s クリスマス・キャロル」「少年マイロの火星冒険記3D」など
  • 実写+アニメーション長編映画…「メリー・ポピンズ」「ロジャー・ラビット」など
  • ディズニー/ピクサー…「トイ・ストーリー」「カーズ」「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」「リメンバー・ミー」「アーロと少年」など
  • ディズニートゥーン・スタジオ作品…「ピーター・パン2 ネバーランドの秘密」「ティンカー・ベル」シリーズなど
  • ビデオ・シークエンス(日本で言うOVA)…「アラジン ジャファーの逆襲」「くまのプーさん クリストファー・ロビンを探せ!」「シンデレラⅡ」「ムーランⅡ」など

もちろん、脚本にも作画にもたくさんの人が携わっています。

最初はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品の登場人物だけの特徴なのかな?と思いましたが、ディズニー/ピクサーの方でも、「トイ・ストーリー」や「リメンバー・ミー」で同じような表情がありますね。

アメリカのアニメはみんなこうなのか、と思い検索してみましたが、そうでもないようです。

「ウィッシュ」レビューまとめ

ディズニー映画で登場人物が眉をひそめて笑う理由は、残念ながらわかりませんでした。

おそらく照れ隠しのような意味合いが込められているものと推察しますが、あまり行き過ぎるとみんな同じようなイメージになってしまってもったいないな、と思ってしまいました。

特に、プリンセスやヒロイン。

私は吹き替えのディズニー映画が大好きです。

神田沙也加さんをはじめ、中川翔子さん、生田絵梨花さん、屋比久知奈さんなど、生き生きとしゃべり、歌う彼女たちは本当に素敵で、何度見ても飽きません。

(この中でラプンツェルだけは、劇中歌を中川翔子さんでなくミュージカル女優の小此木麻里さんが歌っているんですよね…。中川翔子さんも歌がお上手なので、是非中川さんでも聴いてみたかったです)

引っかかりポイントもありましたが、全体的に見て「ウィッシュ」は魅力的な映画でした。

声の出演ももう一度じっくり鑑賞してみたいので、DVDを買おうかな?と迷ってしまいます。

未見の方は是非、劇場に足を運んでみてください。

冒頭のディズニー100周年記念ショートムービー「ワンス・アポン・ア・スタジオ」だけでも充分に得した気分になれますよ!

ディズニー100周年記念ショートムービー「ワンス・アポン・ア・スタジオ」アナの声はキュアスパイシー!

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