いつも聞いている星野源さんのオールナイトニッポン。
1月2日深夜の回は収録放送の予定でしたが、1月1日の能登半島地震を受け、急遽生放送になりました。
星野さんのXで告知されたのが当日17時30分。
星野さんのInstagramのストーリーズでも「眠れない方、不安な気持ちで過ごしている方、一緒に同じ時間を過ごしましょう」と呼び掛けていました。
本当に素晴らしいと思います。
いつもは家事をしながらradikoで聴く私ですが、「これは聴かなければ」とリアタイすることに。
被災地で心細い思いをしている方々はもちろん、被災した地方を思って心を痛めている私たちにとっても、ありがたい心遣いだと感じました。
「こんばんは、星野源です」の温かさ
冒頭はいつも通りの始まりでしたが、「こんばんは、星野源です」の声が普段より優しいと感じたのは、私だけではないはず！
始まってすぐに報道部から現地の被災状況についてと、被災した方のインタビューなどが伝えられました。
音声がスタジオに戻ったあとの、星野さんの「さあ、どんなラジオにしましょうか」の一言の威力よ。
被災地を思い、自ら行動を起こし、周りの協力を得て始まった生放送への、万感の思いが込められた一言でした。
星野源ANNを今夜初めて聴いて、この一言にやられてしまった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本当は収録放送で、年末に収録した星野源アワーズを流す予定だったそうです。
「その内容があまりにくだらなすぎて、ちょっと今じゃないんじゃないの、と思った」と笑いながら説明しつつ、「お正月休みで家にいたこと」「ちょっと生放送でできないだろうかとスタッフに相談したところ、奇跡的に全員が集合してくれたこと」が語られました。
さらりとした言い方でしたが、年末は数々の仕事と紅白歌合戦で忙しく、やっとお休みというところなのにすぐに行動を起こした星野さんと、同じ思いで集まってくれたスタッフさんの心意気が本当に素晴らしいです。
そして話には出ませんでしたがおそらくは快く送り出してくれたのであろう新垣結衣さんと、スタッフの方々のご家族。
こんな被災地支援もあるのだな、と感動しました。
いつも通りのラジオ
番組開始前に「いつも通りのラジオをお願いします」というメールがたくさん来たそうです。
こんな時だからこそ、でしょう。
星野さんも「いつもはコーナーがあったりしてなかなか多くのメールが読めないけれど、今日はたくさん読みたいと思います。不安な思いでもいいし、いつも通りのくだらない内容でもいいし、なんでも送ってください」と宣言。
その言葉通り、被災している方のメールもたくさん読まれました。
そして、リスナーにはおなじみの「もろもろこしこし」さんのおめでたいご報告をみんなで喜び、「足立区 テンガリオン」さんの「お雑煮食べましたか」のメールも。
※おそらくラジオネームは「テンガリオン」なのでしょうが、なぜか私の中では「足立区 テンガリオン」までがセットになっています(笑)
テンガリオンさんは、読まれない日はないのではというハードリスナーさんで、なおかつ一度の放送で何度もメールを読まれることも少なくありません。
テンガリオンさんのお名前が今日も聞けて、ホッとしました。
そんなつながりも、ラジオの素敵なところですね。
そして星野源ANNと言えば下ネタなのですが、こちらも健在。
いつも通りの下ネタに「言わせんな！」とツッコみながらも嬉しそうな星野さん。
送ったリスナーも「被災地を元気づけたい」という思いが、下ネタに含まれているような、ないような…？
考えすぎでしょうか(笑)
私は女性なので男性の下ネタには普段そんなに喜びませんが、今回唯一女性からの下ネタ（というほどではありませんでしたが）メールがあり、それには「ハハハハ！」と声を出して笑ってしまいました。
なるほど、下ネタでウケるとはこういう気分か、と首肯した深夜。
リスナーからの意外なリクエスト曲
星野源ANNでは、星野さんの好きな曲がかかることが多いので、曲のリクエストが採用されることはあまりありません。
今回も、星野さんなりの「気分が上がる曲」が選曲されていたようですが、メールで多くのリクエストがあったということで、一曲目は「オマリーの六甲おろし」が流れました。
「六甲おろし」は、野球に疎い私でも知っている、阪神タイガースの球団歌です。
これを、元阪神タイガース内野手のトーマス・オマリーさんが歌ったのが、「オマリーの六甲おろし」。
一番が日本語で、二番が英語で歌われています。
日本語がちょっとたどたどしく、音程もちょっとたどたどしい…ところからの二番で、母国語で安心できるかと思いきややっぱり音程が合っていないのが笑えます。
私はまだ浅いリスナーなので初めて知りましたが、星野源さんと「オマリーの六甲おろし」は深いご縁があるのですね。
星野さんは昔コサキン（関根勤さん、小堺一機さん）のラジオでこの曲を聴き、心をつかまれたそうです。
その後、星野さんが「オマリーの六甲おろしが好き」と公言したため注目を集め、「オマリーの六甲おろしと言えば星野源」という認識が広まっているよう。
現に、「オマリーの六甲おろし」が流れた後はXで
星野源のann の生で流れた曲が音痴すぎるオマリーの六甲おろしで死ぬほど吹いた
寝れなくて星野源のオールナイトニッポン聞いてたらリクエストに応えて1曲目がオマリーの六甲おろしで死ぬほど笑ってる元気でるよこれ
不安な夜、星野源の声とともに、オマリーの六甲おろしを求める、訓練されたリスナーたち
とお祭り騒ぎに。
多くのリスナーが、曲名が発表される前に「オマリーの六甲おろしだな」と予想していたというのも可笑しい。
さらに「オマリーの六甲おろし」がトレンド3位に入り、ラジオを聴いていない人にまで「たぶん星野源だな」と認識されていてますます可笑しい。
その後は星野源さんの新曲「光の跡」、後半には サックス奏者Sam Greenfieldさんの 「tofu jam」、再び星野源さんの「くだらないの中に」がかかり、癒されるひとときになりました。
紅白の裏話
星野さんが「ラジオで話したかった！」と言っていた紅白の裏話も語られました。
福山雅治
— ガッテム竹内(元ハガキ職人) (@gtt214214214) January 1, 2024
星野源
寺尾聰
北川悠仁
大泉洋のロイヤルストレートフラッシュ pic.twitter.com/wdKolSrrcN
この場面ですね。
詳しくはradikoやSpotifyで直接聴いていただければと思いますが、寺尾聰さんがとてもお茶目だということはわかりました(笑)
それから、星野さんのInstagramで紹介されていた、YOASOBIのお2人との年越しジャンプについても。
幾田りらさんのジャンプ可愛いですね♡
毎度のことながら、星野さんの交流関係の広さや、他のアーティストへのリスペクト、なによりもお仕事を楽しんでいる姿勢が感じられました。
温かい言葉の数々
今回の生放送では、星野さんの温かく寄り添ってくれる言葉が数多くありました。
能登半島地震が起こり、星野さん自身も不安を感じていたこと。
ラジオを聴くことで不安になってしまうリスナーもいるかもしれないと思ったこと。
「でも、それでいいと思います」「一緒に不安になりましょう」と言い切る力強い優しさ。
リアタイで聴けないリスナーに対しても、
「時間軸が違っても、同じ時間を共有していると思ってください」
「一緒に過ごした時間を胸に、今日も明日も生きてください」
と呼びかけました。
まさに全方位。
星野源という人は、本当に温かく、人として素晴らしいなあ、と感じた生放送でした。
星野源オールナイトニッポン生放送まとめ
あっという間の2時間でした。
普段はメールテーマがあったり、コーナーがあったりする星野源ANNですが、今回は何もなかったのがかえってよかったです。
報道あり、被災地からの声あり、いつも通りのメールや星野さんの近況もあり。
まるでちゃんこ鍋のように、いくつもの素材の旨みが溶け込んだ熱いひとときでした。
それをまとめて受け止めた星野さんの懐の深さに感服です。
星野さんは東日本大震災のあとも生放送で被災地に寄り添ったそうです。
自分にできることは何か、と常に考えていらっしゃるのでしょうね。
ラジオを通じて、被災した方もそうでない方も、確かに心がつながったと感じた2時間でした。
最後になりましたが、能登半島地震で被災された方々の安全と被災地の一日も早い復興を心より祈っております。
寒い夜が続きますが、少しでも暖かく眠れますように。
